弊社は、途上国の課題解決に向けてビジネスを通じてアプローチする、いわゆるソーシャルビジネスをやっているのですが、時々、こんな声をいただきます。
「利益を上げているビジネスなら、普通に社会に貢献しているんじゃね?」
確かに、すべてのビジネスは、価値ある商品やサービスを提供し、雇用を生み、そしてビジネスの当事者(企業)は税金を納めているという意味では、社会に貢献しているワケですよね。
となると、ソーシャルビジネスは、何がどう違うのか?
端的には、「社会課題の解決」を目指したビジネスであることが、条件の一つだと考えています。
では、「社会課題」とはなんぞや?について、触れてみたいと思います。
私は、元々環境分野が専門なのですが、「外部不経済」というキーワードが普通の会話に出てくるような業界でした。
ちょっと専門的な話になりますが、社会課題を説明するのにちょうどいい考えなので、「外部効果」や「外部不経済」「外部経済」という視点から、深掘ってみたいと思います。
外部効果とは経済学の用語で、「経済活動の結果が、当事者だけでなく、第三者や社会全体に影響を与えること」、を指します。
言ってみれば間接的な影響のことで、以下の2つがあるとされています。
■外部経済(正の外部効果)
→ 社会にプラスの影響を与える
■外部不経済(負の外部効果)
→ 社会にマイナスの影響を与える
多くの社会課題は、外部不経済を放置する(負の影響が過剰となる)か、外部経済が不足する(正の影響が不足する)から発生します。
例えば、「外部不経済」の例では、大気汚染を放っておくと健康被害が生じる、などありますよね。これはわかりやすいですね。
一方、外部経済は、一見すると社会課題にはならないような気もしますが、市場に任せると供給が不足する、と言われています。
例えば、政府が基礎研究を疎かにすると、将来の技術基盤が損なわれる、などがありますよね。
社会課題について「外部効果」というキーワードから解説してみましたが、こうした社会課題の解決とビジネスによるアプローチについては、また別の機会に書きたいと思います。
